【書評】平成生れ初の芥川賞「破局」遠野遥*2020*あらすじと解説
2020年芥川賞*平成生れ初の受賞作*
あらすじと書評ご紹介します♬
遠野 遥さんの「破局」は、
・センセーショナルな内容
でとても注目されていましたね♬
実際読んでみて、一行目から
!!!!!
ってなりました♬
それではご紹介します♬
CONTENTS
- 【書評】平成生れ初の芥川賞♬「破局」遠野遥*2020*あらすじと解説
- ラグビー部のドSコーチ*遠野遥「破局」
- 「自律的に他律的」選評より*遠野遥「破局」
- 性描写がユーモラスで…*遠野遥「破局」
- 新しい感覚の小説*遠野遥「破局」
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【書評】平成生れ初の芥川賞♬「破局」遠野遥*2020*あらすじと解説
今回、芥川賞を受賞した破局 [ 遠野 遥 ]あらすじは、
大学生の主人公が
恋人との関係で感じていた物足りなさを
別の女性(新入生)との間で解消するべく乗り換える
ところから始まり、
破局を迎えるまでを描いています。
主人公は公務員試験の勉強をしながら
卒業までの日々を淡々と過ごす大学四年生。
ラグビー部のドSコーチ*遠野遥「破局」
母校の高校ラグビー部のコーチをやりつつ
自分の能力の限界を誤魔化すように
後輩たちに過激なトレーニングを課す
ドSなコーチです。
非常に淡々としていて、心があるのかな?と思うほど。
「自律的に他律的」選評より*遠野遥「破局」
選考委員で同じく芥川賞作家の平野啓一郎さんは破局 [ 遠野 遥 ]を
選評で「自律的に他律的」と表現
していますが、この主人公は、
正しさや父の教え(他律的なもの)
などに従い、
自律的に自分を動かして生活
している感じで、読み進めていくうちにぎこちなさが際立ちます。
でも、実際は
こういう感じで物の判断をしている人は多い
のではないかなと思います。
また、誰でも想定外の事態に直面した時は
「〇〇な時はこうすべきだから、この行動が正解だろう」
と、この主人公みたいに動くことしかできないことも…。
そう考えると、始終そうやって動く主人公は、
何か不自由さを抱えているようでもあります。
常にピンチに立っているような、自分で判断できない様子…。
その他律的なものに従うことでしか生きられない
もの悲しさの正体がラストで浮き彫りになる
のがこの小説の面白さです。
性描写がユーモラスで…*遠野遥「破局」
ユーモラスで下品な性描写がとても精緻に表現されていて、
読者に対して誠実な作家だなと感じる一方で
なんなんだろうな…という
妙な不信感が、ラストで納得できる
ような、技巧に満ちた小説です。
自律的で意思が強い主人公が、脱線することを恐れるような
自分の無さ
が浮き彫りになる、ラストに向かう展開は
文体にスピード感があり、引き込まれます。
遠野遥さんの文章は魅力があるので、
淡々とした物語でも十分に楽しめると思いますが、
ストーリーの展開も技巧的
なので、センセーショナルな印象は納得でした♬
新しい感覚の小説*遠野遥「破局」
芥川賞は純文学の新進気鋭の作家に与えられる
一種の新人賞
ですが、今回の遠野遥さんはまさに
新進気鋭
という言葉がぴったりの新しい感覚の文学を生み出す作家です。
デビューから10か月でスピード受賞
という快挙も、実力の高さとセンスの良さを感じさせてくれます。
最後にご本人のコメントをご紹介♬
私は、デビューしてまだ十か月であるし、
日々鍛錬に励んでいるため、
これからもっと面白くなっていくことになる。
次作の発表まで少し間が空くと思うが、それまで覚えていて欲しい。
新たな時代の才能をぜひ、手に取って確かめてみてください♬
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